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新着情報―山手学院中学校・高等学校―

2014/4/7

世界を体感! 「国連世界高校生会議」

3月6、7日に行われた国連世界高校生会議に、学内選考会で代表に選ばれた秋田昂二君(当時高1)、水谷優奈さん(同)の2名が出席しました。

国連世界高校生会議とは、ニューヨークにある国連国際学校(UNIS)(国連本部の職員や各国代表部の子どもを対象として設立された私立学校で、現在は海外からの留学生やアメリカ人の子どもたちも在籍している)が主催し、世界20数ヶ国から400名以上の高校生が一堂に会し、デ ィベートを行うというもの。山手学院では、1992年に招待状が届いて以来、毎年数名の生徒を派遣しています。

秋田君、水谷さん(以下、敬称略)の二名に学内選考会から本会議までのお話をうかがいました。

--まず、応募した理由を聞かせてください。

【秋田】英語が好きだし、海外の文化に興味があるので、おもしろそうだと思いました。でも、英語は、それこそ義務教育でやっただけなので、4年くらいしか勉強していません。塾や英会話教室にも行ったことはありませんが、自分で積極的に勉強していて、聞いたり、話したりも 意識して取り組んでいます。

【水谷】世界の問題について他の国の高校生と意見交換することで、視野が広がるいいチャンスだなと思いました。社会問題については、興味があるほうだと思います。3歳から小2までニューヨークに住んでいて、現地校に通っていたのですが、アメリカでは、小さいうちから地球温暖化などの問題に取り組んでいます。先生が絵本を読んでくれる時でも、そういった問題に関連づけた話をしてくれたりというように。


--応募者数は高校1年生、2年生合わせて60名近くと激戦だったようですね。

【秋田】周りを見ても、海外に興味がある人はすごく多いと思います。やっぱり「世界を舞台に活躍でき、世界に信頼される人間に」という精神を持つ学校ですから。高校2年では全員が16日間の北米研修にも行きますし、帰国生も多くいます。


--全2回の選考会がありました。1次選考はリスニングと今年の国連世界高校生会議のテーマである「グローバリゼーション」について自分の意見を述べる論文。出来はどうでしたか?

【秋田】リスニングは、その場で結果が出るんですよ。僕は、あまりリスニングは得意じゃないので85%でした。論文は、EUをテーマにして、自分ではよく書けたかなと思います。リスニングで、僕より高い人もいたので、論文のほうで評価されたのかも。合格発表は職員室の前に掲 示されてたんですけど、僕は気づかなくて。友だちが「お前、受かってたよ」と言ってくれたんですけど、「絶対コイツら、からかってるな」と思って信じなかったんですよ。それくらい自信がなかったので(笑)。すごく意外でした。帰国生じゃないからとあきらめてしまう人もけっこう多かったんですけど、リスニングは自信がなくても、論文で自分の意見が書けていれば、選考には通るんだと思いました。

【水谷】リスニングは100%でした。論文は、フェアトレードをテーマにグローバル化と関連づけて書きました。フェアトレードについては、チョコレートを買ったときにラベルの記載を見て、わりと身近なことだと思って調べて始めたところ、こういう問題もあるんだなと興味を持つようになりました。でも、国語があまり得意ではないので、しっかりと伝わったか自信はありませんでした。


--2次選考は1次通過者5名で「グローバリゼーション」をテーマにディスカッションを行いました。まず、一人ひとりが自分の意見を英語で述べ、その後に、5人でグローバリゼーションによって生じるメリット、デメリットについて日本語でディスカッションし、一つの意見に集約す る。それに対しての質疑応答が審査員役の先生との間で英語で行われました。

【秋田】自分の意見を言うだけじゃなくて、他の人の持っている意見もきちんと聞いて、それをまとめるような発言をしました。人の意見を聞いたことによって、生まれる新しい考えもありましたし。他人の意見を聞いてまとめる協調性とリーダーシップを評価されたと後から担任の先生に聞いたので、そういう点は必要なんだと思いました。

【水谷】自分の意見があって、周りの違う意見もある。そこで、他人の意見を尊重しながら、自分の意見も主張しました。とても大きなテーマなので、知らないことも多くて、他の人の意見を聞いて新たな発見も多かったです。


--代表に決まってから、会議までにどんな準備をしましたか?

【秋田】テーマがざっくりしているので、一つのことに絞ってしまうと視野が狭いと感じ、「グローバリゼーション」によって引き起こされた良い出来事や悪い出来事を幅広く調べてみました。一つの出来事でも賛否両論分かれるので、両方に目を通し、受け身になるのではなく、自分なりの意見も持つように意識しました。

【水谷】昨年、この会議に参加した先輩のアドバイスを参考に、一つのことを深く掘り下げました。概要から改善点、マイナス面、プラス面などを調べてまとめ、自分なりの考察を入れて。実際には、フェアトレードとアラブの春とウクライナの問題を調べました。


--観光の時間もあったそうですが、予定は立てたんですか?

【秋田】特には(笑)。ガイドブックだけは買ったんですけど、代表に選ばれてから出発まで約2週間とあまり時間がなかったので、会議の準備でいっぱいいっぱいでした。

【水谷】それに、学年末試験の勉強もしなきゃならなかったんです(笑)。





--学年末試験を終え(笑)、ニューヨークへ。会議前日にはウェルカムパーティーが行われ、グループに分かれて親睦を深めたそうですね。

【秋田】同じグループには、カタールやジャマイカの高校生がいました。日本にいるとそういった国の人と関わる機会が少ないので、その国の話や学校のことを聞いたりと、すごくおもしろかったです。

【水谷】私のグループには、UNISの生徒が4人(アメリカ人、ドイツ人、ブラジル人、スウェーデン人)いました。同じ高校生でも生活スタイルや流行りものが違ったり、いろいろな国のことを知ることができておもしろかったです。


--2日間の会議では、ニューヨークタイムズの記者や大学教授、エデュケーションアドバイザー、スポーツアドバイザーなど幅広い分野で活躍するゲストスピーカーによる基調講演をもとにディベートが行われました。感想は?

【秋田】「グローバリゼーション」とは、自分が考えた通り、経済とか文化といった本当に幅広いところで関係していると実感しました。一番印象に残っている講演は、黒人女性の話。宗教や肌の色によって、コミュニティが形成され、その中で差別や偏見が存在する。人種差別と「グローバリゼーション」が関係しているとは、自分にはない視点でした。日本に比べて、他の国の高校生は、自国以外のことを見る目が豊富だと実感し、小さいころからの教育が影響しているのかとも考えました。

【水谷】講演は、私が調べた「グローバリゼーション」とはかけ離れた内容で、自分の思っている以上にいろいろな考え方、思ってもみなかったつながりがあるんだと知りました。他の国の高校生は、一つのことに対して、深いところまで目を向けている点で、日本の高校生と全然違うと思いました。日ごろから、周りの人と意見を交換することで視野の広さが違うんだと思います。日本では、あんまりディベートなどはやらないと思いますが、この会議に出て、必要性を感じましたし、実際にやっていて楽しいと思いました。





--「グローバリゼーション」について、自分なりの答えは出ましたか?

【秋田】正直に言うと出ないです。広すぎて。いろいろな考えがあったので、どれがいいとか、どれが悪いとか一概には言えないと思いました。ただ言えることは、人と人、国と国同士がきちんとコミュニケーションを取るということは、どんどん広めていかなければいけないなと思 いました。

【水谷】私もやっぱりまだ出ていません。今回、ゲストスピーカーは本当に少人数だったんですけど、いろんな考え方がありました。これが何億人もいたら、もっともっと違う「グローバリゼーション」に対しての考え方があるんだと思いました。その中でも、世界はつながっているんだなと実感しました。文化や宗教は違っても、壁はなくなりつつあると思いました。国同士が活発にコミュニケーションを図ることで、お互いの国を尊重しつつ理解を深め、見えない壁がどんどんなくなってきていると思います。


--今回の会議を通じて、得たものは何でしょうか?

【秋田】今までは海外の人と接する機会がなかったのですが、今回、多くの方と交流することで、「海外の人」という隔てがなくなったと思います。普通に話しかけられるようになりましたし、その国の人のことをもっと理解したい、いろいろな国の人ともっとコミュニケーションを取りたいと思うようになりました。

【水谷】知識が豊富な人がたくさんいて、いろいろな意見交換をして、こんなにたくさんの会話を交わすことができて、世界に対する視野が広くなりました。また、もっともっとと向上心を得ました。歴史や英語などもっとがんばろうって。





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