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新着情報―東京女学館中学校・高等学校―

2014/12/5

アンネのバラを慈しみ、平和について考える ==アンネのバラ委員会

11月のある雨の日。
東京女学館の校門をくぐり、校舎へ向かうと、可憐に咲いているバラの花が目に留まりました。




アンネのバラです。




「本校では、生徒が主体的に生きるために、いろいろな機会を与え、問題解決能力をはぐくんでいきたいと自国文化の理解、国際的視野の育成、平和教育の推進、環境教育の推進、情報教育の推進、ボランティア学習の推進という6つのテーマを柱に教育を展開しています。

この“アンネのバラ”をきっかけに、平和への思いを深めてほしいと分けていただきました。平和とは、ただ今を生きているだけで守ることができるわけではありません。過去を知り、自国を知り、他国を知った上で、能動的な意思をもって行動することで、やっと守ることができるもの。生徒たちには、そういったことを学んでほしいと思います」と広報副室長の桑原明子先生。

このバラが同校に届けられた時に、特別委員会としてアンネのバラ委員会が設置されました。
現在、中1から高3の希望者約70名が水やりや草むしりといったバラのお世話や、平和学習に取り組んでいます。




記念祭に向けて展示物の制作に取り組んでいる生徒たちに話を聞きました。

「中1のときに友達に誘われて入会し、今年で5年目です。最初は何となくだったんですけど、バラを育てたり、平和学習に取り組むなかで、平和について考えるようになりましたし、もっと知りたいと思うようになりました。記念祭では平和学習の成果を模造紙にまとめて発表します。この展示を通して、いろいろな方に平和について知ってもらいたいと思っています」

「個人的には、お花の草むしりが楽しくて。すごく地味なんですけど、いろんな学年の人とワイワイ言いながら楽しくやるのが好きです。実感としてすぐに平和に結び付いている感じはしないんですけど、バラのためにはなっていますし(笑)」

「小学生のころから平和維持活動とかに興味があったので、この委員会に入りました。活動を通じて、前よりもっと平和について考えるようになったし、歴史などの新しい知識をたくさん得ることができたのでよかったなと思います」

「平和学習は毎年、テーマを決めて取り組んでいます。今までは、アンネ・フランクや杉原千畝といったホロコースト関連のテーマが多かったのですが、もっと現代の、私たちに結び付いた身近で考えやすいテーマでやってみたいなと思ったので、今年は緒方貞子さんにしました。緒方さんについて、最初は、女性初、日本人初の国連難民高等弁務官ですごい固いイメージを持っていました。でも、調べていくうちに、仕事と家庭を両立していて、女性らしいやさしいところもあると知ったので、これから私も生きていく上で、大学進学や就職、結婚といった選択に迫られたときは、緒方さんの生き方を参考にしたいと思います」




緒方さんの研究では、国連難民高等弁務官事務所でフィールドワークも行ったそう。
「私たち教員が話したり本で調べたりするよりも、すっと理解できたようで、お話をうかがって部屋を出てまず第一声、おもしろかった!と言っていました」と同委員会顧問の上田敍代先生。


愛吉・すずのバラ



現在では、アンネのバラだけでなく、第五福竜丸の犠牲者ゆかりの「愛吉・すずのバラ」やアウシュビッツで身代わりの死を選んだ「コルベ神父のバラ」、「ピース」といったバラも育てています。
また、毎年2月には、広島県福山市から講師の方をお招きして『接ぎ木の会』を開催。生徒や保護者といった学校内の希望者だけでなく学外にも呼びかけ、バラとともに平和の心を広めていっています。


ピース



「一番花をつけるのは、ゴールデンウイークのあたりですが、四季咲きですので、冬の寒い中でもポッと一輪、とてもきれいに咲いていたりします」と上田先生。
ご来校の際には、生徒たちが大事に育てているバラをご覧いただき、彼女たちの平和への祈りを感じてください。

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