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新着情報―湘南白百合学園中学・高等学校―

2014/9/22

真夏に咲いた笑顔==高校生模擬裁判選手権関東大会8連覇達成

8月2日(土)、東京地方裁判所にて行われた第8回高校生模擬裁判選手権関東大会で、湘南白百合学園高等学校は見事に優勝を果たし、第1回からの連覇記録を8に伸ばしました。

高校生模擬裁判選手権とは、日本弁護士連合会が主催、最高裁判所、法務省、検察庁などが共催する大会で、1つの架空の事件を題材に、現職弁護士の支援を受けながら、検察側、弁護側の立場として訴訟準備を行い、模擬法廷を開くというもの。双方の立場を経験することで、多面的な物事の捉え方や論理的思考、主張の表現方法を学び、刑事手続の意味や刑事裁判の原則を理解することを目的としています。裁判官席には、現職の裁判官、弁護士、検察官、大学教授、マスコミ関係者が座り、法廷での証人尋問、被告人質問、論告や弁論について、内容や態度などを審査し、優勝校を決定します。

今回の出場校は以下の8校でした。
静岡県立浜松北高等学校(静岡) / 湘南白百合学園高等学校(神奈川) / 東京学芸大学附属高等学校(東京) / 東京都立小石川中等教育学校(東京) / 法政大学中学高等学校(東京) / 山梨学院大学附属高等学校(山梨) / 早稲田大学本庄高等学院(埼玉) / 早稲田大学高等学院(東京)

模擬裁判当日に向けて

湘南白百合では、例年、同大会に向けて4月から始動。法律や裁判に関する基礎知識の習得から裁判の傍聴、検察庁や弁護士事務所、裁判所訪問などを行います。
7月に入り、大会で取り上げられる事件について本格始動。

今回の題材は「母さん助けて詐欺」。


事象を洗い出し、黒板に


配布された架空の起訴状や供述調書、証拠物などに基づいて、事件の全体像を把握し、争点を整理。 その後、検察側、弁護側の立場で、それぞれのストーリーを構築し、証人尋問、被告人質問、論告、弁論のシナリオを練ります。



リハーサルを目前に控えた7月23日。学校を訪れると、生徒たちは作成した主尋問を支援弁護士の方に見てもらっていました。



支援弁護士の先生からダメ出し。
「主尋問について、全員に共通して言えることですが、人のことを信じ過ぎです。被告人は有罪になりたくないから嘘をつくかもしれない。人を疑うことも必要です。主尋問の主旨はわかりますか?」と講義が始まりました。

S・Rさん(高1)は
「今のままじゃ全然だめだと思うし、覚悟も全然足りていないと思います。本番まであと2週間しかないんですけど、2週間もあると考えて一生懸命がんばりたいと思います」。

去年に続いての出場でリーダーを務めるO・Sさん(高2)は
「前回大会を経験したことで土台はできているので、記録に関しても客観的に読み込むことができますし、みんなの動きも客観的に見ることができます。そういうところはいいかなと思います。みんなは優勝って心にあるみたいなので、優勝したいと思います」と意気込みを語っていました。

支援弁護士の先生は
「すごく真面目で一生懸命にやっているなというふうに思います。刑事訴訟の趣旨について、もう少し理解が必要な面も見受けられますが、まだ始めの段階なので、どれだけ伸びていくのか楽しみですね」と話していました。

そして迎えた模擬裁判当日

出場校8校が弁護側、検察側の立場で2試合を戦います。



第1試合はくじ引きで対戦相手が決定。

湘南白百合学園は早稲田大学本庄高等学院と対戦。弁護団として、堂々とした戦いぶりでした。
ちなみに、模擬ではありますが法廷内での撮影は許可が下りず写真なしです。ごめんなさい。

第2試合の対戦校は、主催者が決定。
検察側として、東京学芸大学附属高等学校と対戦しました。

審査員の方から「極めてハイレベルでした。竜虎相搏つと言いますか、がっぷり四つの横綱相撲で一歩も譲らずと言うか、本当に審査員一同、舌を巻きました。湘南白百合は実によく考え抜き、作りこみ、堂々たる女王相撲と言いますか、クイーンにふさわしい試合振りだったと思います。主尋問では、実に肝心なことを証人自らの口から引き出していたと思います。反対質問では、具体的に食らいつく姿勢が大変印象的でした。論告もポイントにしっかりと触れていましたし、そつがありませんでした。大変素晴らしい試合でした」と評価を受けました。

そして、閉会式。
「準優勝は東京学芸大学附属高等学校。優勝は湘南白百合学園高等学校です」と発表されると、生徒たちは控えめに「きゃー」と喜びを表していました。


優勝校としてあいさつ



チームを率いたO・Sさんは
「本当にうれしいです。自分たちの悪いところにきちんと向き合って、それを一人だけでなく、全員が補っていくことを考えられた結果だと思います。直前の2週間は期末試験前日のような勢いで取り組んだので、けっこうみんなつらくて、体が持たなかったところもあると思います。でも、みんなで優勝を目指してがんばって、こうして取ることができて本当によかったです。連覇のプレッシャーよりも、緊張して今までやってきたことが出せなくなる方が怖かったんですが、自分たちの力を発揮することができました。リーダーとして周りを見るだけでなく、自分もきちんと成長できたし、本当に楽しめました。来年、また優勝を取りたいくらいのうれしさなんですけど、来年は高校3年生。出られないので、後輩に託して、9連覇を狙ってほしいと思います」と笑顔でした。

支援弁護士の先生は
「優勝の一番の要因は生徒が自分の頭で考えて、想像力を働かせることができるようになったからだと思います。本番前の2週間は、資料の見方を習得させるために、被告人の立場だったら実際にどうするかというように、それぞれの立場になって、いろいろなシチュエーションを考えさせました。8連覇は結果であって、生徒ががんばった後についてきたものなので、連覇ではなくて、生徒たちが自分の能力を伸ばしたこと、そこに私は感動しています」と話していました。

担当教諭の熊本秀子先生は
「今年のチームは仕上がりに時間がかかり、数日前まで悲惨な状態だったです。支援弁護士の先生が本当に寄り添ってくださって、考えを引き出す、教えるのではなく引き出すという強い姿勢でやってくださったので、生徒は頭を悩ませながら取り組んでいました。学校行事なども見ていますと、白百合の生徒たちには最後までにあきらめないという精神が見られます。その白百合の精神で生徒たちは最後までやり抜きました。今日もたくさんの方々に応援していただき、本当にありがとうございました」。

熊本先生の言葉の通り、卒業生、在校生をはじめ、歴代の支援弁護士など、たくさんの方々が応援に駆けつけていたのが、印象的でした。
卒業生の一人、第3、4回の同大会に出場したH・Yさん(慶応義塾大学法学部3年)は
「弁護士の先生方は、高校生のために膨大な時間や労力を使ってくださっている。卒業してから、より深く理解できるようになりました。こんなに他人のために熱くなれるのはすごいこと。本当に尊敬しています。私も、そのマインドは絶対に忘れないようにしていきたいです。学校の先生方をはじめ、湘南白百合に関わってくださる方々は本当に純粋に他人のために動いてくださる方が多い。ですから、生徒もその姿を見て同じ気持ちを持つようになるんだと思います」と話していました。

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